研修医へインタビュー vol.4

12月後半から1月末まで、いわき市医療センターより初期研修医2年次の草野亮太医師が、当院の呼吸器内科にて研修を行いました。
研修を振り返ってみての感想や学んだことをお伺いしました。

かしま病院呼吸器内科研修で学んだこと

2020年12月末から2021年1月末までの1ヵ月間、かしま病院の呼吸器内科で研修させていただきました。いわき市医療センターでの2年間の初期研修を通して、将来内科の道に進もうと決意し、また、地元の医療を様々な視点から見てみたいと思い、いわき市の地域医療を支えるかしま病院での研修を選択しました。

 私たちいわき市医療センターの研修医は、夜間の当直を主体となってほぼ一から十までこなすことが多く、救急的な対応・処置に関しては数多く学ばせていただいておりますが、患者さんの長期的な管理に関してはまだまだ勉強不足です。また、いわき市医療センターは急性期病院であり、専門的治療や急性期治療が必要な患者さんの状態が安定したら他の病院に紹介することが多いため、患者さんのその後の長期的管理を含めて勉強できればと思い、かしま病院で研修をさせていただきました。

 呼吸器内科での研修では、気胸に対する胸腔ドレナージで改善した症例や、化学療法が著効した肺小細胞癌の症例、慢性呼吸不全で在宅酸素導入中の患者さんの急性増悪の症例、COVID-19の影響で施設的にネブライザーが使えない場合の気管支喘息の対応など、様々な経験をすることができました。その他にも、人工呼吸器や非侵襲的陽圧換気の管理、気管支鏡検査、肺癌検診、保健所での感染症会議など、幅広く研修させていただきました。上級医の先生方にアドバイスをいただきながら自分で治療方針を考えるだけでなく、状態が落ち着いたあとのその患者さんに合ったフォローの仕方なども学ぶことができました。

また、患者さんごとに状況が違う中で、患者さんの心理や社会的側面なども含めて幅広く考慮しながら、個々人に合った総合的な医療を行うことを学び、全人的医療を感じることができたと思います。初期研修を終えようとしている今、これまで学んだ知識や技術をどう生かして、患者さんやご家族のために動けるかが問われる段階になってきたので、今回学んだ経験を糧に、今後も精進してまいります。

ご指導くださった先生方、スタッフの皆さん、患者さん、本当にありがとうございました。

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