研修医へインタビュー vol.5

 1月は福島県立医科大学附属病院様から初期研修医の菅野美沙医師が
かしま病院にて1ヵ月間の地域医療研修を行いました。
菅野先生に研修を振り返ってみての感想や学んだことをお伺いしました。

・地域医療研修を終えて

 私は高校卒業までの18年間をいわき市で過ごし、かしま病院には子供のころ患者として通院したこともありました。今回、地元の病院で一度働いてみたいという気持ちと、リハビリや慢性期の入院病棟をもつ病院で地域医療研修を行いたいという思いから、かしま病院を選択させていただきました。

 1か月の研修を通し、一般外来や救急外来に加えてこれまで経験したことのなかった訪問診療や健診外来を研修し、多くのことを学ぶことができました。患者さんの病状だけでなく、一人一人の生活様式や家庭環境などをふまえた診療・処方が大切であり、患者さん自身や家族に病状に対する問題意識をもってもらうことが重要であると感じました。医療者の言葉次第で、様々な方向への行動変容を促せることを実感しました。また、研修を通して、喫煙や飲酒に関して考えさせられる場面が多くありました。それらを嗜好品としてだけでなく、特に高齢の患者さんの中にはそれらを心の拠り所としている方が多くいたことが印象的でした。人間ドックや健康診断などで、まだ身体の不調をきたしていない方に対し、禁煙や節酒を促すことの難しさを感じ、喫煙や多量飲酒を続けることのリスクを改めて勉強し受診者へ説明することで自分自身の理解も深めることができました。これまでの研修では予防医学をあまり意識したことがありませんでしたが、この1か月を通して予防医学の重要性を身をもって感じ、今後の診療に活かしていきたいと思います。

 最後に、新型コロナウイルス感染症の流行により例年以上に大変な状況の中、研修を受け入れてくださり、ご指導いただきました先生方、関係者の皆様にこの場をお借りして御礼申し上げます。

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