今回は、1月23日から1か月間研修を行いました、いわき市医療センターの斎藤 宏樹先生の感想をご紹介します。
かしま病院での総合診療研修を振り返って
いわき市医療センター初期研修医2年目齋藤宏樹と申します。1月中旬~2月中旬の4週間、かしま病院で総合診療研修をさせて頂きました。4週間という短い期間ではございましたが、数多の経験をさせて頂きました。いわき市医療センターとは異なった環境・視点で医療に従事し、その中で「人を診る」ことの重要性を今一度振り返る良い機会であったと思っております。
今回特に印象に残ったのは外来研修と訪問診療でした。外来研修では限られた医療資源の中で急性期~慢性期に渡る幅広い疾患を如何に鑑別し、その上で患者さん一人一人の背景・希望にも配慮した医療とは何か、どのように提供するべきか、先生方のご指導の下で自分の頭も悩ませつつ大変勉強させて頂きました。そしていわき市医療センターが人材や医療資源・設備の充実性などにおいて如何に恵まれた環境であるかを実感しました。
訪問診療では住み慣れた自宅・施設などに直接出向いてお話しを伺うことで、患者さん・御家族の方とより近い距離で接し、その中で様々な背景をより深く理解することができる場であると感じました。また、様々な事情で病院を受診することが困難な方々に医療を提供する貴重な機会であり、それは私たち医療者が一人一人に寄り添った適切な医療を熟考する貴重な機会でもあると思います。普段私たちは病院内で診療に携わることが多い中で、違った視点で診療に携わる今回の実習は非常に有意義な経験でした。
今年の3月で初期研修を終了して4月からは自分で選んだ診療科で研修を行っていくことになります。今回の研修を通して「人を診る」ことの重要性を振り返ることができ、今後どの診療科においても常に意識して診療に携わっていく所存です。今回得た経験は今後に大いに役立てつつ、知識・技術面も含め、今後も謙虚に、貪欲に研修に励んでいきます。
4週間、非常に充実した研修生活を送ることができ、数多のご指導、そして親切に迎えて下さったかしま病院スタッフの皆様、本当にありがとうございました。
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