研修医へインタビュー Vol.51 東京慈恵会医科大学付属病院 様 岡本 亜里紗医師

今回は、10月から2か月間、当院で研修を行いました岡本 亜里紗医師の感想文を紹介いたします。

2023年10月から11月の2ヶ月間、地域医療研修としてかしま病院で研修させていただきました、東京慈恵会医科大学附属病院研修医2年の岡本亜里紗と申します。

今回の地域研修では、新患外来、健診外来、再診外来、救急外来、また地域のクリニックでの外来など様々な角度から患者さんを診させて頂きました。

 大学病院では各診療科が各分野について専門的に管理されているケースがほとんどですが、地域医療においてはそれらの診療科の専門医が地域に存在すらしない場合があるということにまず衝撃を受けました。

 また、人口に対しての医療者の数も足りておらず、必要な医療が必要なタイミングで受けられないという、かなり逼迫した医療現場を身を持って体験することができました。

 そのような大変な状況の中でも、かしま病院の先生方、スタッフの方々はいつも温かく、優しく対応してくださいました。私自身不慣れな点が多く、たくさんご迷惑をおかけしたと思いますが、いつでも親身になって相談に乗って、丁寧にご指導くださいました。本当にありがとうございました。

 いわきの方々は皆様とても温かく、不思議なことにいわきの患者さんとお話していると相手が患者さんであるという認識が薄まっていくような感じがすることが度々ありました。その時、自分が今まで気付かないうちに病気だけを診て診療していたのではないかと感じ、反省しました。生活環境などの患者背景は人それぞれであり、それらを含め総合的に診ることが全人的医療なのだと改めて考えさせられました。

 今後の自分の医師生活においても、今回得られた感覚を忘れずに患者ファーストの医療を提供できるように努めたいと思います。

 また、いわき市で過ごした2ヶ月間の生活も大変充実したものでした。いわき市内の観光はもちろんのこと、休みの日には五色沼まで紅葉を観に行ったり、大内宿でねぎそばを食べたり、飛来してきた白鳥を見たり、相馬まで福とらを食べに行ったり、、福島を2ヶ月間で大変満喫し、心だけでなく身体まで豊かになりました。なにより10月初旬から地域ごとに少しずつ色づいていく紅葉は大変美しく、この時期に来ることができてよかったと思いました。

 最後にはなりますが、今回かしま病院で研修させていただけましたことは、私の一生の財産です。今回の経験を忘れることなく、今後も精進して参ります。

 今回の地域研修で関わった全ての方にこの場をお借りして心より御礼申し上げます。
 ありがとうございました。

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