今回は、5月8日から1か月間研修を行いました、いわき市医療センターの小林 大介先生の感想をご紹介します。
いわき市医療センター研修医2年目の小林大介と申します。
かしま病院では5月の1カ月間、総合診療科の研修をさせて頂きました。普段とは違った視点で患者さんを診ることができ「全人的な医療」とは何かを深く考えさせられました。短い期間ではありましたが、外来研修や病棟管理、訪問診療など幅広く経験させていただき大変勉強になりました。
一般外来研修では指導医の先生と広い疾患の方々を診察させて頂きました。一人一人の患者さんの背景や希望に即した治療や、信頼関係の築き方など多くの学びを得ることができました。医療センターのような急性期病院では疾患や検査データに目が行きがちになっていましたが今後の患者さんとの接し方を考え直す良い経験になりました。
病棟研修ではメディカルスタッフとのチームワークの良さが印象に残りました。看護師はもちろんリハビリの進捗状況等を何気ない会話の中で確認し合い治療を進めており連携の取れたチーム医療を学ぶことができました。
訪問診療では患者さんに寄り添った医療の大切さを学びました。自宅で療養する方々の日常に立ち会う事で、その人たちの生活やニーズをより理解することができました。終末期に近い患者さんもいましたが、患者さん本人が元気なうちにターミナルケアについて話し合い、患者さんが望む形で最後を迎えられるようにご家族を含めて方針を決めていたのが印象的でした。患者さんやご家族との日々のコミュニケーションや信頼関係が大切になりますが、急変時のことまで準備しておくことでご家族も安心して自宅で過ごすことができているようでした。
この1カ月間で学んだことを日々の診療でも意識して活かしていきたいと思います。
本当にありがとうございました。
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