研修医へインタビュー Vol.38

今回は、11月24日から1か月間研修を行いました、いわき市医療センターの眞部和也先生の感想をご紹介します。

 初期臨床研修医2年の眞部和也と申します。かしま病院総合診療科で4週間、充実した研修をさせていただきました

 研修期間、外来や健診業務、訪問診療など多くの経験を積む機会を頂きました。その中でも訪問診療は忘れられない貴重な経験となりました。日進月歩で医学が発展し続けている現在、多くの知識や技術を身につけ患者さんの「病気」を診ることに今まで重点をおいて研修期間を過ごしていました。もちろんそれも重要ですが、もっと根本的な「人を診る」という視点の大切さを実感した4週間でした。

 訪問診療では実際の生活の場に足を踏み入れ、患者さん自身や支えるご家族の声を多く耳にしました。研修期間には1年間の訪問診療の総括もあり、さらに多くの患者さんを知る機会に恵まれました。そこで率直に感じたことは、「人を診る」ということは医学知識だけでなく、病気への理解や考え方の把握、社会的背景、家族関係や医療従事者による支援体制など、その人をとりまく環境すべてを理解しなければ「人を診る」ことは難しいということでした。

 研修期間、多くの先生と共に診療に携わりました。総合診療医、家庭医としてプロフェッショナルである先生方の熱心なご指導により、「人を診る」という大切な考え方に改めて気づかされました。そして、「人を診る」には豊富な医学知識と経験も必要だと再認識しました。結果として研修前から思っていた病気を診る大切さは変わりませんが、どうして病気の知識や経験が必要かという部分はかしま病院での研修を終えて考え方が変わりました。これから多くの経験を積んで、病気だけを診れる医師ではなく、病気も含めて「人を診る」ことができる医師が目指すべき医師像だと強く思うようになりました。かしま病院での研修が終わり再び急性期疾患を扱う総合病院の研修に戻りますが、4週間で学んだ大切な考え方を忘れず、「人を診る」ために必要な研鑽を惜しまず、患者さんにとってより良い医療を提供できるような医師になれるようこれからも精進していこうと思います。

4週間という短い期間でこのような貴重な経験ができたことは、先生方をはじめ、ご指導いただいた看護師さんや医局秘書さん、また私たち研修医を快く迎え入れてくださったすべてのスタッフの皆様のお陰です。本当にありがとうございました。

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