研修医へインタビュー Vol.37

10月より当院で一か月間研修をした、福島県立医科大学の見城剛史先生より研修の感想を頂きました。

10月3日から10月30日まで、地域医療研修としてかしま病院で研修させていただきました。新患外来や救急外来、訪問診療や健診外来など様々な経験をすることが出来ました。

健診外来やフォローアップ外来は普段の研修では経験したことがありませんでしたが、バックアップの先生方に助言をいただきながら単独で診療する機会も多く、患者さんに1人の医師として見られていると実感することが多々ありました。その中で患者さんからの疑問に満足に答えられないことも多くありましたが、先生方が手厚くフィードバックしてくださり、自ら振り返る機会も多かったように思います。訪問診療では個人宅や施設に足を運び、患者さんの生活背景やADLに配慮して医療が行われている現場を目にしました。

今回の研修期間を通して、患者さんの社会的背景を考慮して医療を提供することの大切さを実感しました。普段は急性期病院での研修がほとんどで、長期的に患者さんの経過をみる経験はほとんどありませんでしたが、実際には急性期治療が終わってからも本人の生活状況によってはその後のコントロールが上手くいかないことがあると知り、疾患だけでなく患者さんご本人のことを十分に理解する必要があるのだと思いました。また、今後高齢化が進む中で多くの慢性疾患を有する患者さんの診療にあたる機会が増えると思われ、自分の専門科以外の疾患や薬剤についても学んでおく必要があると感じました。

私も将来的には地域に根付いた医療に携わりたいという思いがあり、かしま病院での地域医療研修は大変貴重な経験となりました。この経験を糧に、患者さんに寄り添った診療ができる医師を目指して日々精進してまいります。

最後になりますが、総合診療科の先生方の温かいご指導や多くのスタッフの方々にサポートいただき、1か月ながら大変充実した地域医療研修となりました。この場をお借りして御礼申し上げます。

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