研修医へインタビュー Vol.36

今回は、10月から2か月間研修を行いました、東京慈恵会医科大学付属病院の射手矢雄介先生の感想をご紹介します。


 

お世話になっております。初期研修医二年目の射手矢雄介と申します。私は普段、東京慈恵会医科大学附属病院で初期研修を行っており、今回地域医療研修としてかしま病院で二ヶ月間研修させていただきました。

この二ヶ月は私にとって初めての体験の連続であり、とても刺激的なものでした。
まず、たくさんの先生方の外来を見学させていただきました。そこでは診断から治療に至るプロセスだけでなく、患者さんやご家族との信頼関係の築き方や総合診療医としての適切なコミュニケーションの取り方などについても学ぶことができました。また、初診の患者さんのfirst touchを担当できたことは非常に貴重な経験でした。詳細は割愛しますが、患者さんの主訴から可能な限り多くの鑑別を想定できることが臨床能力の高さへと直結するのだと痛感させられるようなエピソードもあり、一生忘れることのない経験もしました。地域のクリニックにも伺い、地域の医療連携についても触れられたことは勉強になりました。
また、健診外来を受け持つのは初めての経験であり、慣れないこともありましたが、生活習慣病をはじめ様々なcommon diseaseの診断と治療、そして何よりも指導について深く学べたことは今後の医療人生を考えたうえで大変有意義な経験となりました。
訪問診療にも帯同し、個人宅や施設にも複数伺いました。生活の場は様々であり、患者さんだけを見て治療していくのでは本当の意味での医療とは言えないのだと気づけたことは今回の地域研修を通しての大きな収穫であったと思います。

また、いわき市で過ごした二ヶ月間の生活も大変充実したものでした。海と山があるこの都市ならではの豊かさと人の温かさは私の心まで豊かにしてくれました。食事も美味しく、休みの日には車を走らせて県内の観光地にも足を運びました。紅葉の季節に来ることができたのは幸運であったと思います。

そして、何よりもかしま病院のスタッフの皆さまには大変お世話になりました。医師の先生方から多くの知識をご教授いただいたのはもちろんのこと、スタッフの皆さまも本当に優しく接してくださり、自分がよそ者であるなどと微塵も感じることはありませんでした。

最後になりますが、今回地域実習でかしま病院に来ることができたことは自分の一生の財産になりました。今回の経験を忘れることなく、今後の医療人生に励んでいきたいと思います。地域研修で関わった全ての方にこの場をお借りして心より御礼申し上げます。ありがとうございました。

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