研修医へインタビュー Vol.25

令和4年度もいわき市医療センター様から、研修医の先生が1ヶ月ごとに当院で研修を行っています。
2022年4月4日から1か月間研修に来ました、いわき市医療センターの佐々木良先生の感想をご紹介いたします。

 いわき市医療センター初期研修医の佐々木良と申します。
 
 2022年の4月4日から5月6日の5週間、かしま病院の総合診療科で研修させて頂きました。

  再診、新患患者の一般外来をはじめ、健診外来、救急診療、訪問診療、病棟業務や画像の読影など非常に多くのことを経験させていただきました。健診外来や訪問診療など、はじめて経験することも多く、貴重な学びとなりました。

 研修の中で印象的だったのは、外来での先生方の問診や患者さんへの対応です。問診では患者さんの症状についてだけではなく、生活環境や家族関係、仕事についても丁寧に聞いていました。それらを踏まえ、患者さんにとってより良い治療・通院を患者さん自身とともに模索しているのがとても印象的でした。救急外来とは異なり、1回限りの診察ではなく、患者さんに定期的に通院していただかなければならないので、患者さんとの信頼関係を築いていくことは非常に大切だと思いました。信頼関係を築く上で、仕事の都合や、生活背景を知ることの重要性を改めて実感しました。また、患者さんへの対応で、立って患者さんを迎えたりや目を見て話を聞くなど、基本的なことではありますが、1つ1つの振る舞いが非常に勉強になりました。

 また、今回、研修医としてはじめて訪問診療や健診外来の診療に携わらせていただき、訪問診療では在宅療養中の方や施設入所中の患者さんの診察をさせていただきました。高齢化の影響で、施設や在宅療養の患者さんは増えてきており、それに伴って訪問診療の需要も高まってきています。地域医療を支えていく上で非常に重要な役割であり、貴重な経験となりました。健診外来では、健康診断や二次健診に加えて、高血圧や糖尿病、脂肪肝など、生活習慣病になりかけている患者さんの診療をさせていただきました。今後、どの診療科に進むにしても生活習慣病は切っても切り離せない疾患であり、今回の経験は非常に勉強になりました。

 この1か月間の研修を通して、総合診療科・地域医療への理解が深まるとともに、疾患だけ診るのではなく患者さん自身を診ることの大切さ、振る舞い方など、非常に多くのことを学ばせていただきました。今後の医師人生で、今回の経験を生かして診療に携わっていければと思います。

 最後に、至らない私に熱心にご指導して下さった先生方、スタッフの皆様に心より御礼申し上げます。ありがとうございました。

 

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