研修医へインタビュー vol.6

 2月から3月にかけて、いわき市医療センター様から、初期研修医の遠田晶生先生が当院総合診療科にて1か月間の研修に臨みました。遠田先生に研修で学んだことについて伺いました。

 

かしま病院での研修を通して

 2021年2月22日から3月19日までの4週間、総合診療科での研修をさせていただきました。
 通常外来や病棟はもちろんのこと、今までの研修では全くかかわりのなかった訪問診療、検診外来などを経験させていただきました。
 4週間の研修は、総合診療という領域の難しさ、先生方の知識量の豊富さに驚かされる毎日でした。医療が高度に専門的になっていけばいくほど、どうしても臓器や疾患に特化した医療を行ってしまいがちです。しかし総合診療科では疾患だけでなく、患者さんを一人の人として全人的に診療していました。文字にすると当たり前のことのようですが、実際はなかなか難しいことであると、一年間研修医として働き痛感します。そんな中疾患を治療することだけでなく、患者さんの背景を思い、何がより良い選択肢かを提示し実践していた先生方の姿勢には感銘を受けました。もちろん、高度医療を提供することは非常に重要なことであり、医療の根幹は疾患を治療することではあると思いますが、患者さんには病院以外での生活の場があるということを意識しながら方針を立てることは、今後の医師としての人生の中でも常に意識し続ける必要があると感じました。
 訪問診療では、患者さんの多さに驚かされました。地域医療の最前線の現場を僅かではありますが体験することで、自分が見ている患者さんはその地域の一部の人に過ぎないと実感しました。また、多くの生活の形を知ることでそのような形もあるということを学びました。
 最後に、未熟な私に熱心に指導していただいた先生方、スタッフの皆様にこの場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。

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