家庭医療セミナー 2020年11月

 11月26日(木)19時より、当院コミュニティホールにて、家庭医療セミナーを行いました。

 今回の事例発表者は、東京慈恵会医科大学付属病院からの初期研修医である菅野先生と、当院総合診療科の佐々木先生の2名です。

 前半は菅野先生の事例です。

 菅野先生は、脳血外科での手術後にリハビリ病棟に転院してきた患者さんの事例でした。菅野先生は、慈恵医大の脳血管外科で約30の手術を見てきましたが、術後から退院へ向けた経過まで追っていく機会はなかったため、この事例を選んだそうです。
 ディスカッションでは、退院後に起こりうる問題や入院中にできることについて考えました。
 菅野先生は、ICFの観点を当事例に当てはめて考えると、退院を見据えた段階では「健康状態」だけでなく、「生活機能」や「背景因子」が重要であるということを学ぶことができたとのことでした。

 

 後半は佐々木先生の事例です。

 佐々木先生が担当している、内服薬に依存的になっている患者さんの事例です。依存的になっている原因と思われる事象が複数あり、それらの不安からか、内服薬を減量できずに経過しています。

 参加者同士の活発なディスカッションの中で、今後の方向性や対応について様々な意見が出ました。
 葛西先生からは、減量する方向であれば認知行動療法に長けた専門家と協力し、役割分担して対応することや、患者さんとの距離感の重要性についてアドバイスがありました。
 佐々木先生は、今回出た意見やアドバイスを基に今後も継続して診療にあたっていくそうです。

 次回の日程ですが、12月は開催しないため、2021年1月14日(木)19:00から当院コミュニティホールにて開催予定です。興味のある方はぜひご参加ください。

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