研修医へインタビュー Vol.65 東京慈恵会医科大学付属病院様 森島眞子医師

令和6年6月から7月に当院にて研修を行いました東京慈恵会医科大学付属病院様 研修医 森島眞子医師へ研修の感想インタビューを行いました!


広報 研修も来週で終わりですがいかがでしたか。
   研修の中で印象的だった事がありましたら教えていただければと思います。

森島 まずは、地域が違うこともあり、大学病院とは患者さんの層が全然違うなと思いました。一番良かったことは、外来をたくさんやらせてもらえた事です。大学病院にいると上の先生がメインに、外来を進めていくことが多いので、自分たちが主体となって、患者さんの病態を聞き、検査を入れて治療薬を一回渡して帰すという段取りを、最初から最後まで決めるというのは初めての経験でした。これまで、なんとなくは1年目の救急外来でやっていたのですが、検査は上の先生が指示した項目を入れて、相談しながらといった感じだったので、ここでの研修で力になったと思います。

広報 なるほど。自分で考えて診察を行う機会が多くあったのですね。

森島 いい意味で研修医に任せてくれている感じでした。いずれはこのようにやらなくてはいけないので、勿論、指導医がバックアップでちゃんと見ていてくださっていたのですが、おおまかには「先生の好きなようにやっていいよ」って感じだったので、すごくありがたかったです。

広報:診察室での患者さんとのコミュニケーションはいかがでしたか。

森島 難しいですね。リアルタイムで質問がとんできて、確かに「そこ疑問に思うか」と思って、調べたいけどあまり調べていると手間取っていると患者さんを待たせてしまうので…。分からない時は「調べて、また言いますね。」と言い対応しましたが、よく聞いてくる患者さんだと、毎回毎回緊張していました。

広報 そうですよね。事前に調べてきたりする患者さんもいらっしゃいますもんね。
   病棟や救急の時間はいかがでしたか。

森島 病棟では、私の担当は中山大先生で、入院患者さんを2人ほど診ました。大先生が論文をひっぱってきてくださって、家庭医としての診察の「コツ」や患者さんに合わせた診察の方法など、逐一、病棟の時間以外にも教えて下さったので勉強になりました。救急の時間は、夏場になってきたのもあり熱中症の方が増えてきましたね。研修医が慈恵からも1人、医療センターからも1人、以前は常磐病院からもいて、研修医が豊富にいたので皆で一緒に診察しました。

広報 中山大先生の方から、家庭医のことを教わったという話でしたが、どういった内容を教わったのですか。

森島 「念のための入院は必要かどうか」、かしま病院は慢性期の病院なので「外来のスパンを適切にするにはどうするべきか」についてなど論文を元に教えてくださるのですごく説得力がありました。大学病院では、なかなか教われない事なので面白いなと思いました。

広報 訪問診療はいかがでしたか。

森島 病院に来てもらって数分で診察してもらうよりも、患者さんのお家に出向いてお話を聞いて、血圧を測って診察をするというのは、自分の家なのでリラックスしていて、よりリアルな患者さんの像とかを診ることができました。病院に来てもらえない患者さんの所に行ったのですが、来てもらうよりも、もっと医者と患者さんの関係性が密だなと感じ、より良い医療を実践できるのではといつも思っています。
   病院は非日常なので言おうと思っていた事も、先生を前にすると忘れてしまったりして、意外と大事なこと聞けなかったり、「これ言ったら怒られるかな」と思って言えなかったりとかもあって、変化に気づけなかったことがあったりするのかなと思いました。在宅医療でお家で先生を待っていて、お茶を飲みながらソファに座ってくつろいで先生に話している方が、患者さんもリラックスしているし、話したいことも話しやすい環境なのかなと思います。また、奥さんがそばに居たりして様子を聞きやすかったりもします。病院に来てもらうことも、すぐに血液検査ができたりとメリットはいろいろありますが、訪問診療して医者が自ら出向くというのもメリットあるなと思いました。

広報 確かに日常の家の様子とかもわかりますよね。

森島 例えば、お家が汚れていたりするのもわかるじゃないですか。そういう所も見に行けますよね。タバコも落ちている、落ちていないとかも見ていたりする先生もいて。「タバコを吸ってない」と言っているのに、タバコ落ちていたら吸っているじゃないですか。そういうところがリアルでより密な感じがします。 

広報 なるほど…。家の様子を見ると患者さんの状態を知ることができますね。
   最後に、いわきでの生活はどうでしたか。

森島 私は車を持ってないので移動距離は少なかったのですが、この辺りは結構いろいろ設備が整っているので、自転車圏内で生活は全然大丈夫でした。お休みの日は、東京や地元の友達が来てくれたりして、ゴルフをいっぱいやりました。毎週末ほぼゴルフをしてました。

広報:いわきはゴルフ場がたくさんあるので、いろんな場所でプレーできますよね。

森島 ゴルフは3、4か所は行きましたね。
   それと、大学6年間は栃木の田舎だったので、こういう生活は結構慣れていました。大通り沿いとかお店のラインナップとか似ていますよね。なので、生活は困ってなかったです。 

広報:それは良かったです。研修はもちろんのこと、プライベートもゴルフなど楽しまれていて2か月間の研修が充実されていたのですね。今回はインタビューありがとうございました!

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