
今回は、12月末から1月まで研修をしました、いわき市医療センター研修医の武田朋樹医師先生から感想をお聞きしました。
(広報)かしま病院での1か月の研修をしてみてどうでしたか?
(武田医師)指導医の担当患者さんのカルテを書いたり、健診外来を担当しました。フォローアップ外来という比較的症状が安定している患者さんを歴代の研修医が担当している外来があり週1回担当しました。この患者さん方には、毎回違う研修医となることを理解していただいていますが、お互い「初めまして」の状態で診察をするので、前回の研修医の申し送りをしっかり見て、病状などを確認しながら診察を行いました。
(広報)かしま病院での総合診療で学んだことはありますか?
(武田医師)総合診療科では発熱の患者さんが多かったです。他の病院を受診したが原因が分からなかった発熱の患者さんが来院し判別を行ったのですが、正直自分では全然わからなかったです。指導医に助言をいただきながら診察をしました。
(広報)研修の中で印象に残ったことはありますか?
(武田医師)健診外来は初めての経験でした。健診の結果説明やそれを踏まえての生活指導をしました。健診受診の方は、結果で生活習慣病の予兆があったとしても、病気の症状がない分、何で変えなきゃいけないんだという思いがあり、説明や指導をしてもうまく伝わりにくかったように感じ、難しかったです。
(広報)研修の中に講義の時間がありましたが、いかがでしたか?
(武田医師)読影医の中山文枝先生の画像診断の講義が楽しかったです。回る科によっては画像診断が多いところもありますが、自分は回っていなかったので、画像を見れる機会がありとても勉強になりました。専門の先生から教えてもらい多少は見えるようになったかもしれないです。
(広報)かしま病院での患者さんはどんな患者さんが多かったですか?
(武田医師)かしま病院では、救急車の受け入れが多く、本当にいろんな人が来るなと感じました。救急担当の先生が、自分の専門外の患者さんも受け入れていて驚きました。専門医の先生も何でも診れるように極めている先生が多いと感じました。
救急で特に多かったのは高齢者の肺炎と骨折でした。最近体験したのは、コロナにかかって1週間以上経っている患者さんが、かかりつけ医を受診し、「肺炎のようだからレントゲン撮影が必要です。でもうちには機器がないので、他の病院で撮ってきてください」とのことで、検査だけの方が夕方に送られてきたことがありました。こういう患者さんをどこかで診ないといけない。この役割を担っているのがかしま病院だと感じました。
(広報)かしま病院での実習は終わりですが、今後について一言お願いいたします。
(武田医師)来年度からは泌尿器の専門に進む予定ですが、肺炎や骨折、一般的に多い疾患も診れるようにもしていきたいです。また、病気を持っていても、症状がない場合に受診に来てもらえるような動機付けができるようになりたいです。
武田先生ありがとうございました!
この記事へのコメントはありません。