研修医へインタビュー Vol.30

今回は、7月から一か月間研修しました、いわき市医療センターの大谷成希先生の感想をご紹介します。

 1ヶ月間、かしま病院の総合診療科での研修をさせていただきました。
 通常外来や救急はもちろんのこと、今までの研修では全くかかわりのなかった訪問診療、検診外来などを経験させていただきました。

 1ヶ月の研修では総合診療・家庭医療という領域の広さと実践することの難しさを実感しました。
 普段はそれぞれの専門科で研修を行っているため、あまり意識したことはありませんでしたが、高度な医療を提供するとなると、患者さんの背景や生活環境はあまり顧みず、それぞれの臓器や疾患に着目した診療を行うことが多いと感じます。総合診療科では疾患だけでなく、患者さんの思いをよく聴き、それを考慮した上で診療していました。もちろん、高度医療も必要であり、病気の治療には最終的には臓器特異的な知識が必要ではありますが、 患者さんには病院以外での生活の場があるということを意識しながら方針を立てることは、今後の医師としての人生の中でも常に意識し続ける必要があると感じました。

 検診外来も初めての経験でありました。普段の検診では病気や異常を指摘されている患者さんの治療をするということが多いですが、今回は1次予防や2次予防を主とした医療を学ぶことができました。特に予防医学の観点から生活習慣の改善や健康教育を行い、疾病・障害の予防をすることにより地域全体の健康増進につながるといった一連の流れを経験することができたのはとても貴重な経験でありました。

 1ヶ月という短い期間ではありましたが、総合診療科の先生方を始め病院スタッフの方々にはとてもお世話になりました。この経験を糧に今後の研修も頑張っていきたいと思います。ありがとうございました。

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