研修医へインタビュー Vol.18

令和3年9月27日から10月22日まで当院へ研修をしましたいわき市医療センター笹川順平医師を紹介いたします。
笹川医師に研修の感想をお聞きいたしました。

 約1ヶ月の間総合診療研修に従事させていただいた、いわき市医療センター研修医の笹川と申します。一般外来、訪問診療、健診など所属先ではあまり経験することのできない診療に係わることができ、大変学びの多い研修でありました。

 いわゆる急性期の診療に携わることが多く、その後どのように患者さんが社会復帰し、follow upされているのかを知る機会はほとんどありませんでした。自分が普段みている医療がいわき市の医療の一部であるということは漠然と理解しているつもりではありましたが、いわき市全体としてどのように医療が提供されているのかを正直なところいま一つ想像できておりませんでした。かしま病院で急性期から慢性期、介護医療そして訪問診療と幅広く様々な医療現場を見せて頂き、地域医療と一言にいっても細かく階層構造を成しており、それぞれの階層で求められる必要な医療が変わってくるということを学ぶことができたのが一番の学びでありました。患者さんのQOLを最大化するうえで、常に集学的な治療が正解とは限らず、その患者さんの社会背景まで踏まえ継続可能な、現実的な医療を提供してゆくことが重要なのだろうと感じるに至りました。しかしそれらを実現するには数週間や数ヶ月という短い期間では困難であり、急性期医療というごく一部の医療では達成しえず、様々な役割の医療機関が必要なのだということも痛感いたしました。

 どのような病院で働くことになったとしても、かしま病院で経験し学んだことを胸に刻み診療に臨んでゆきたいと考えております。

最後になりましたが、かしま病院での研修でお世話になった事務、看護師、医師の方々に心よりお礼申し上げます。


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