研修医へインタビュー Vol.17

いわき市医療センター菅原智士医師

令和3年8月30日から9月24日までの約1か月間当院で研修をした、いわき市医療センター様の菅原智士先生をご紹介します。菅原先生より、研修の感想をお聞きいたしました。

 かしま病院総合診療科での研修を終えて 

 私は、2021年8月30日から9月25日までの4週間、かしま病院総合診療科にて研修をさせて頂きました。今回の研修では、一般外来、健診外来、喫煙外来、訪問診療といったこれまでの研修では携わることのなかった診療を経験させていただきました。生活習慣病をはじめとした慢性疾患を診る機会を多く頂き、感じることがありました。

特に、患者把握の重要性です。疾患は同じでも患者さんはそれぞれ異なる環境に置かれており、価値観もまばらです。経済的に薬物療法が困難な方や、侵襲的な検査を拒む方など一筋縄ではいかない症例をたくさん経験させていただきました。その中で同意や納得が得られていない治療は、ドロップアウトやアドヒアランス不良の原因となってしまうのを目の当たりにしました。長期にわたっての診療にあたり、疾患以外の個人的な部分に配慮した医療を施すことの重要性を再確認しました。そしてこのことは、急性期疾患の診療時にも活かすことができ、より良い医療につながると考えます。今後、自分が医師としてひとり立ちするにあたって、肝に銘じておこうと思いました。

 また、東京慈恵医科大学の研修医の先生や福島県立医科大学の学生とコミュニケーションをとる時間もあり、良い情報交換の機会となりました。 

 最後になりますが、今回このような貴重な研修の機会を設けて下さり、御指導してくださった先生方、スタッフの皆様にこの場を借りて心から感謝申し上げます。 

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