研修医へインタビュー Vol.13

7月12日より当院で一か月間研修をした、福島県立医科大学の土屋雄一郎先生より研修の感想を頂きました。

今回、福島県立医科大学の地域医療の研修として2021年7月12日から2021年8月6日までかしま病院でお世話になりました。
かしま病院では訪問診療や一般外来から、人間ドックや禁煙外来、救急外来など幅広く経験することができました。

 大学病院で研修しているとなかなか地域医療の実態はわかりませんが、実際に研修すると見えてくるものもあります。都市部では医療機関も多く交通の利便性も良いために分野毎にかかりつけ医を作ることができますが、地域では何か所もかかりつけを作ることは大変で、できる限り一か所で完結させる必要があります。かしま病院の先生方は単に疾患をみるだけでなく、患者さんや家族の生活や精神面にも気を配り、安心して日々を送ることができるような深い診療を行っており感銘を受けました。また、実践 家庭医塾もとても勉強になりました。家庭医塾は発表者から提起された問題をみんなで議論するのですが、今回発表の方もさせてもらいました。僕は研修中に印象に残った何も症状のない方が健診で偶然見つかった洞不全症候群の症例を発表しました。健診の意義や目的だけでなく、心房細動に関する様々な疫学データにみられる地域格差をどう解釈するかという考察は新鮮で楽しかったです。

 今回の地域研修を通して高齢化が進む日本において、患者の疾患だけでなく、地域における臨床背景や治療実態も考えたうえで、患者管理や治療方針を患者ごとに最適化する必要性があることを強く感じました。  最後に貴重な研修の機会を与えてくださり、熱心に指導していただいた先生やスタッフの皆様にこの場をお借りして御礼申し上げます。今回の研修で学んだことを活かして、これからも日々精進していきたいです。

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