研修医へインタビュー vol.8

 4月から当院総合診療科にて約1か月間研修をした、いわき市医療センター様の初期研修医木田智士先生をご紹介します。木田先生に研修で学んだことについて伺いました。

 2021年4月5日〜5月7日の約1ヶ月間、かしま病院で研修をさせて頂きました。総合診療科の一般外来や健診外来、訪問診療など、これまで経験できなかった貴重な研修をさせて頂きました。

 これまで夜間の内科救急外来の経験はありましたが、かしま病院総合診療科の一般外来は、それとは全く違う外来でした。夜間の内科救急外来では、初対面の患者さんに対して、迅速に緊急性を判断した上で、応急処置を行い、適切にかかりつけ医に繋げるという役割を実践してきました。一方、今回経験した一般外来では、高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病を患っておられる患者さんが多く、まさにかかりつけとして、長期間同じ担当医に継続してかかっていらっしゃいます。「先生に会いたかった、先生の顔を見てお話できて元気になった。」と笑顔で帰って行かれる患者さんやそのご家族の姿をみると、担当医の先生との長年に渡る交流が、患者さんやご家族の心身の健康を支えている事を感じました。

 また、禁煙や血糖コントロールなど、生活習慣の改善に苦労されている患者さんに対して、具体的な食生活や運動習慣の改善方法を患者さんに提案し、先生ご自身の経験なども話されながら、親身に寄り添っておられる姿も印象的でした。自分の意志だけでは立ち向かうことが困難な健康問題を抱えている多くの患者さんに対して、継続して寄り添っていく姿勢こそ、地域の人々の健康を支えていく医師として必要だと強く感じました。

 今後、予防医療が益々重要視される時代において、人々の生活を丸ごと理解し、患者さんやご家族の些細な変化に気づいて具体的に対応できる力が医師として重要である事を、研修を通して再認識致しました。私は、家庭医を志しているため、今回の学びを今後の診療において実践していこうと思います。

 また、研修中は、東京慈恵医科大学附属病院や福島県立医科大学医学部から同じく研修に来られている初期研修医の先生や学生さんと楽しく交流させて頂き、充実した研修生活を送ることができました。異なる環境で志高く頑張っている同志との会話からも、大変多くの事を学ばされました。

 最後に、新型コロナウイルス感染症の流行により例年以上に大変な状況の中、貴重な研修の機会を与えて下さり、ご指導して下さった先生方、スタッフの皆様にこの場をお借りして御礼申し上げます。ありがとうございました。

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