研修医へインタビュー Vol.67 杏林大学付属病院様 高橋明香里医師

今回は、令和6年7月から8月まで研修をしました、杏林大学付属病院様の研修医・高橋明香里先生から感想をお聞きしました。


広報  :高橋先生は医学生の頃にもかしま病院へ実習に来ていましたよね。研修先に当院を選んで来ていただきありがとうございました。今回また、どうしてかしま病院での研修を決めたのですか。

高橋医師:将来的には、実家のクリニックを継ごうかと思っていて、現状を知らずに帰って来るというのも、なかなか将来を考えた時に怖いかなと思いますし、知っておいた方がこれから先、専攻医としてやっていく時にも、目標が立てやすいかなと思いました。そこでまた、かしま病院にお世話になろうかなと思いました。  

広報  :ありがとうございました。専攻医はいわきの方で考えているのですか。

高橋医師:専攻医は、まだ東京でやろうかなと思っています。

広報  :東京で学ばれていわきに戻って来るということですか。

高橋医師:まだ何年後になるか分からないですけど、専門医を取ってからいわきに帰って来ようかなと考えています。

広報  :いわきで地域実習をしてみて、違いや特徴はありましたか。

高橋医師:そうですね。東京の大学病院だと患者さんの数が多かったり、大学病院なのでCommon diseaseというよりは、珍しい疾患とかが多かったりするのですが、かしま病院の外来だと、生活習慣病や身近な病気の人達がたくさんいました。外来を通してそういう患者さんの生活指導をしたり、お薬の調整を経験させていただいて、これから先、いわきに帰って来た時、そういう患者さんをたくさん診ていくと思うのでいい経験になりました。

広報  :高橋先生のご実家でクリニックを開業されているんですよね。

高橋医師:はいそうです。実家は透析クリニックをやっていて、今回私が研修している間に父がコロナ肺炎になってしまって、かしま病院に入院させていただいてて、それで透析センターの中野先生が、実家のクリニックにバックアップで行っていただいたりとかして、それにも私も同行させていただき、透析の勉強もいろいろ教えていただいてできたので、言い方はおかしいですが、父は入院してしたことが、勉強面ではいいタイミングだったのかなと…。父の入院がなかったら、なかなか透析の勉強もやることもなく帰っていたのかなと思いましたね。

広報  :そうだったのですね。お父様は大丈夫ですか。

高橋医師:はい、もう大丈夫です。元気になって今朝は出勤していきました。

広報  :良かったです!病院同士の連携を感じたことはありましたか。

高橋医師:父のクリニックに入院していた患者さんがいて、父が入院している為に夜間の対応ができなくなってしまいました。その時は、かしま病院に受け入れていただいたりして、そういうのも地域の繋がりがあってこそなのかなと感じました。

広報  :病院さんはお互い助け合いながらやっていますよね。かしま病院もそうです。
 研修のプログラムですが、印象に残ったプログラムや良かった点、悪かった点など感想がありましたら教えていただきたいのです。

高橋医師:外来では初診の対応をまずは研修医でファーストタッチをやって、上級医の先生に相談して治療方針を決めたりということは、大学病院にいるとなかなかでき ない経験でしたので、すごくいい経験をさせていただいたなと感じました。
 金曜日の午後の中山大先生の循環器のレクチャーでは、心電図は苦手な分野なので教えていただけて、すごく勉強になりました。文枝先生の画像診断は学生の実習の時も参加させていただいてすごく楽しくて好きだったので、今回も楽しみにしてきました。
 プログラムも希望を言えば考えて下さって、融通をきかせてくださるのでとてもありがたいなと思いました。2週目以降は、かしま病院の透析業務と実家のクリニックの透析業務とたくさん融通をきかせていただいて、いろいろと経験させていただきました。

広報  :そうだったんですね。希望でプログラムも変わるんですね。

高橋医師:医療秘書課の大塚さんや文枝先生から、やりたいことや希望を最初の週に聞いてくださって透析業務や透析のシャント手術も見学させていただいたので、とてもいい経験になりました。

広報  :いいですね。そのように合わせて下さるというのは知らなかったです。透析の研修はどういった事をやられたのですか。

高橋医師:透析は患者さんの回診ではESA製剤で貧血の薬だったり、鉄剤、甲状腺、副甲状腺のお薬を血液データを見て決めるのですが「この患者さんだったらこう考えるよ」ということを、実際の患者さんのデータを見て教えて下さったりしました。また、いわき市医療センターから来てくださってる先生にもお会いさせていただいて、シャントの評価の見学やシャントを作ったり、シャントが詰まってしまった人の血管の拡張の手術を一緒に入らせていただいていろいろと経験させていただきました。

広報  :先生には、8月1日に、福島県立医科大学の医学部3年生が参加する「いわき地域のセミナー」へのご協力本当にありがとうございました。こちらは、参加されていかがでしたか。また、ワークの方もどうでしたか。

高橋医師:私は杏林大学出身で大学が違うので、どういうことをやるんだろうと思っていました。ワークの中で「地域医療ってどういうイメージがありますか」ということを考えたのですが、自分の地域医療に対する考えの再認識の場にもなりましたし、東京と比べて地域ってこんなに温かいんだなというのも感じました。
 今、一緒に研修している研修医も「いわきの人が温かい」と言っていて、一人はもう永住したいって言ってる子もいました。それぐらいいわきの人の温かさを再認識しました。

広報  :えーそうなんですね。先生もいわき出身ですものね。離れてみて違いますか。

高橋医師:そうですね。たまに、久しぶりに帰って来ると人が少なくて寂しいなと思いますけど、でもやっぱり、ご近所付き合いとか人と人との距離が近くて接しやすいなぁ~、温かいなぁ~というのは感じますね。

広報  :そう思うと、地域の活動にも参加することは温かみがある気がしますね。高橋先生の他にも研修医が多くいましたが、関わりはありましたか。また、皆さん仲良く過ごされましたか。

高橋医師:そうですね。とても仲良くさせて頂いて、仕事終わりに焼き肉に行ったりしました。

広報  :そうなんですね!いいですね。研修医がたくさんいて楽しそうですよね。

高橋医師:そうですね。すごい賑やかでした。救急とかも研修医どうしで話し合いながらできたので良かったです。ちょっと一人でやっていると心細かったので…。

広報  :そうですね、心強いですよね。ありがとうございます。 
 最後に、また杏林大学さんの方から研修にいらっしゃいますよね。高橋先生のようにかしま病院に研修に来られる方に最後にメッセージがあればお願いします。

高橋医師:はい、そうですね。
 かしま病院の職員の皆さんすごく優しいので、何でも分からないことがあれば聞いて、緊張せずにリラックスしてやっていけると思います。

広報  :インタビューは以上になります。

当院の研修での経験をたくさんお話いただきありがとうございました。 またいつかいわきでお会いできる日を楽しみにしています!

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