研修医へインタビュー Vol.60 いわき市医療センター様 新垣祐香医師

今回は、令和6年4月から5月まで研修をしました、いわき市医療センター研修医の新垣祐香先生から感想をお聞きしました。


広報:かしま病院の研修はいかがでしたか?

新垣医師:かしま病院は総合診療ということで実習に来ました。これまでは外来診察をする機会はあまりなかったのですが、かしま病院では指導医に付いて外来の見学をしたり、自分で診察させていただいて、普段の急性期病院ですと「後はかかりつけで診てもらって下さい」となるのですが、今回の研修では病気に対しての内服薬の調整や症状の原因の精査など、指導医から教わることもあれば、自分で本を見ながらゆっくり時間をかけて学ぶこともできたのが良かったと思います。

また、様々な先生の診察のやり方を見ることができ、いいなと思う処方もあり勉強になりました。藤原先生はよく漢方を出されていたので漢方を出してみようかと思いました。

広報:新垣先生のいた期間には他病院の研修医の方々がいらっしゃいましたが、交流はありましたか?

新垣医師:はい。皆さんと仲良くさせていただきました。それぞれ研修の始まる時期はずれていたのですが、一緒にご飯に出かけたりしました。基本的に同じ病院だといつも同じ人としか関わることが無いので、他の研修医に「どんな患者さんがいる?」とか「どういう研修している?」などの話が聞けて、違いを知ることができておもしろかったです。

広報:そうですね。研修医の方との交流が多くあり良かったです。新垣先生は、埼玉出身とのことですがなぜいわきを選んだのですか?

新垣医師:いわきには祖父母がいるんです。小さい頃には年に1,2回はいわきに来ていたので、昔からいわきに関わりがありました。埼玉出身で大学も東京だったので、このままいくと関東を離れられないかと思い2年間外に出ようと思いました。関東以外の地域では、一番ゆかりのあるいわきに来てみました。

広報:そうだったんですね。新垣先生といわきにはそのようなつながりがあったのですね。
新垣先生は、今後は何科に進むか決められていますか?

新垣医師:母が産婦人科医なので、大学の時から産婦人科になろうと思ってはいました。研修が1年経ちましたが、このまま産婦人科に進もうと考えています。

広報:産婦人科なのですね。当院で研修した総合診療科は将来、医師として活かせますか?

新垣医師:そうですね。今回診た、慢性期疾患は高齢者がほとんどでしたので、産婦人科にかかる方はあまりないかもしれません。ですが、どの科に進むにしても、高血圧や糖尿病、生活習慣病、慢性疾患も診ていかないといけないのでどういう治療をしているのかを知っていて損はないです。そのような点は今後活きてくるだろうと思います。

広報:外来などで研修をしていて印象的に残った患者さんはいますか?

新垣医師:いわき市医療センターでの研修の際に、同期が診ていた救急患者さんが、転移先としてかしま病院にということがありました。いわき市医療センターからかしま病院へリハビリ目的で来る患者さんは多いと思いますが、病院同士が連携し協力して診ていることを実感できました。

広報:そうですね。それぞれの病院での役割がありますよね。

当院の救急での研修はいかがでしたか?

新垣医師:ウォークインで来るような方が救急車で来たり、かかりつけで具合が悪くなったから救急車で来たという患者さんを診察しました。初期対応を指導医のやり方を見て学ぶこともあれば、自分で考えて検査をしたりしました。私の対応した患者さんは、とても急いでやらなければならないという方は少なかったので、自分でいろいろ考えながらできたのは良かったです。

広報:今年の4月から研修医のみなさんにもいとち実習のプログラムが始まりました。
新垣先生が参加したのは医学生や地域住民と共に地域医療について対話のワークでしたが参加してみていかがでしたか?

新垣医師:私は医学部だけの単科大学だったので、同じような考えの人たちとの関わりが多かったかと思います。今回、いとち実習でそうではない様々な人たちと関われたということは新鮮ではありました。

広報:なるほど。新垣先生にとって新鮮な体験となったのですね。私も同じくいとち実習に参加したので新垣先生の研修医としての体験や医療への想いを知ることができ、私自身も新鮮で勉強になりました。

研修の中でのたくさんのお話を聞かせていただきありがとうございました!

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