研修医へインタビュー Vol.59 いわき市医療センター様 星陽介医師


今回は、令和6年2月27日から3月29日まで研修をしました、いわき市医療センター研修医の星陽介先生から感想をお聞きしました。

■かしま病院の研修について

広報:研修はいかがでしたか?

星先生:新患外来や整形外科、健診外来、病棟、救急といろいろ経験しました。中でも、新患対応にて診察や検査をして一週間後に同じ患者さんを自分でフォローして診ることはこれまで経験がなかったので新鮮でした。

広報:その患者さんはどのくらい診察したのですか?

星先生:指導医から「一回診察しているので、また次も星先生見て良いよ」と言われたので「次はいつ来られますか?」「二週間後に来てください」と継続してフォローをしました。

広報:新患で来た患者さんを継続して診るという経験はこれまでなかったとのことですが、対応してみてどうでしたか?

星先生:新患の問診を取ったりする外来の経験は、僕は一次二次の内科当直だけです。内科当直は救急外来なので「また来週に来てください」といったことはないので…。治らなければ違うクリニックや近医を受診するようになります。例えば、尿管結石が分かったら泌尿器科の外来に紹介をするので、救急で診た患者さんをまたどこかで診るというのがなかったので継続して診る経験ができ勉強になりました。

広報:かしま病院には総合診療科ということで研修していますが、「これが総合診療だな」と研修の中で感じたことはありますか?

星先生:石井敦先生が僕の病棟の上級医で石井先生に付いていたのですが、病棟の患者さんとお話をするときに、石井先生は、「こういう病気はこう考えた方がいい」と教えてくださり本当に何でも知っているなと思いました。石井先生や他の指導医と救急入っているときも手広く疾患を当てに行くというところに総合診療を感じました。

広報:総合診療は、まず患者さん全体を診て特に決めつけないで絞り込んでいく感じですよね。

星先生:患者さんの主訴から「これがこうだから、これがあるからこうだ、無いからこうだ」というように、絞り込んでいくのが総合診療の一つの面白さなのかなと思いました。

広報:そうですね。先生方がどんな症状にも対応しているのですごいですよね。
星先生は外科系に進まれると聞いたのですが、外科の中でも考えている科はありますか?

星先生:外科の中でも、消化管や一般外科や小児外科に進みたいと考えていますが、一年目の研修が終わったばかりなのでまだ決めかねています。これからいろんな科を回って決めていきたいですね。

広報:そうですか。まだまだこれからですね。
かしま病院の研修の中で良かったプログラムはありますか?

星先生:新患外来も良かったですし、大先生と文枝先生の週一度の勉強会も凄く勉強になりました。大先生は主に心電図で、文枝先生はレントゲンとかCTの読影を教えてくださいました。

広報:かしま病院ならではの講義ですね。

■家庭医塾への参加について

広報:先日開催された家庭医塾は参加されましたか?

星先生:参加しました。荒井先生が発表しました。これはためになりました。こういう勉強会もあるのだなと思いました。

広報:参加してみていかがでしたか?

星先生:荒井先生が発表していた内容は、終末期の患者さんで最後は病院で亡くなりたいけれどタバコは死ぬまで吸っていたいと言っていた患者さんについてでした。具合が悪くなり入院したのですが、入院中はタバコを吸えないので、少し良くなると家に帰りたいと言うので、どうしようかと医師やスタッフで話し合いをしていましたが、最終的に自宅に帰ることとなりました。ですが、少し経ってからまた具合が悪くなり入院したのですが数日後に病院で亡くなられました。確かに中にはこういう方もいるよな、と思いました。アドバンス・ケア・プランニングという言葉はありますが、そういうところも大事なのかなと思いました。

広報:そうですよね。最期をどうしたいか話し合っておかないと自分で判断できなくなったときに家族や先生方が判断するのは難しいですよね。先生方も悩むところではありますよね。家で亡くなりたいという方の話は聞きますが、病院で亡くなりたいという方はあまり聞いたことがありませんでした。

星先生:その方は家族にあまり弱いところを見せたくないとか、家族に迷惑をかけたくないとか、具合悪い人と居ると家の中の空気も落ち込んでしまうからというのが理由で入院したいとのことでした。

広報:そうなのですね。患者さんの気持ちわかる気がします。
家庭医塾についてお話いただきありがとうございました。

■いわきでの生活について

広報:星先生は会津出身とのことですがいわきに来られたことはありますか?

星先生:いわきには研修医になって始めてきました。あ…アクアマリンには来たことありました。
 いわきの生活は良いです。やはり雪が嫌で・・・雪が降らないのは良いですね。強いて言えば、新幹線が通ってない事ことだけがネックです。新幹線通っていたら便利だなというくらいですね。いわきへの不満はないです。

広報:一日の研修が終わった5時以降は何をされて過ごしていますか?

星先生:帰り道にゴルフの打ちっぱなしに行ったりしています。

広報:先生方でゴルフをやられている方は多いですよね。
研修中に、同時期に研修に来ていた研修医や学生との関わりはありましたか?

星先生:同じ期間に慈恵の先生がいるので面白かったです。違う価値観とかにも触れ、よく話もして仲良くさせていただきました。

■これから研修を始める後輩へのメッセージ

広報:最後に、次から来る研修医の方々へのメッセージがありましたら一言お願いいたします。

星先生:新患外来や救急車対応は、いつどういう人が来るかが分からないのですが、それが一生に一度診る珍しい症例かもしれないですし、風邪のような頻繁に診る症例なのかもしれませんが、どちらにしても大きな経験になると思います。新患にしても救急にしても、もし診察した患者さんが自分の患者さんになり病棟管理などそのあたりを含めて経験していけたら楽しいのではないのでしょうか。

広報:インタビューは以上になります。お時間いただきありがとうございました。

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