研修医へインタビュー Vol.58 東京慈恵会医科大学付属病院 様 関口瞳医師

今回は、2月から3月末まで研修をしました、関口瞳医師から感想のインタビューを行いました。

■かしま病院の研修について

(広報)研修はいかがでしたか?

 私は、普段は大学病院で勤務しているのですが、かなり規模も大きく、医師の人手も多いので研修医が関われるのは一部に限られてしまいます。大学病院の救急外来ではいろいろな先生が診てくださるのですごく安心感はあるのですが、一方で、自分で医療を考えて実践する機会が多くありませんでした。かしま病院では、まずは自分でファーストタッチしてから指導医と「何の検査が必要か」「この検査がどうして必要なのか」を相談しながら診察を行うことができました。

また、私が超音波をあまりやったことがないと話をしたところ、中山大先生が「(超音波の機器を)いつも持ち歩いていいから、好きに当ててやってみて」とエコーの本も合わせてお貸ししてくださいました。
 私は、来年度は研修医が終わり内科に入ります。今度は研修医を監督する立場にもなるので不安もありましたが、今回、かしま病院で様々な経験ができ少し自信が付いたので良かったと思います。

(広報)内科に進まれるのですね。当院での総合診療の研修は学びがあったのかと思います。

(関口医師)そうですね。私は呼吸器内科に進むのですが、ある程度自分の専門以外にも幅を持っていろいろな症状を診られるようになりたいと思っていました。大学病院で内科医になると専門的な外来になってしまい、なかなか総合診療的な診察の経験はできないと思うので今回は貴重な体験ができ勉強になりました。

(広報)指導医のレクチャーの時間はいかがでしたか?

(関口医師)中山大先生と文枝先生の研修医向けのレクチャーが毎週ありました。

私は来年度に循環器を回る予定でしたので、循環器の分野の心電図やエコーに不安がありました。今回の地域実習の始めに心電図の講義を受け、それから2か月間やってみて、今は教えてもらった通りにやれば自信を持って読めるようになりました。

 文枝先生との画像診断の講義の時間は、他の研修医の方とも一緒で和気あいあいと楽しい時間でした。文枝先生が講義の中で、救急外来で腹部の画像を診るときに「このポイントだけ診れば読めるようになる」と沢山画像を見せて教えていただけたので分かりやすくて勉強になりました。

(広報)かしま病院でも、救急の対応はされましたか?

(関口医師)救急対応の日程が多かったので様々な患者さんを診察しました。診断をはっきりと心不全や肺炎という方もいれば、地域ならではの家や施設で少しずつ体調が悪くなってきた方、全身に色々な基礎疾患や問題がある方を入院での治療だけでなく「今後どのように施設に戻るのがいいのか?」「家庭では見ることができないのではないか?」という患者さんの周りの環境にも医師や看護師が介入していました。大学病院では、救急で来た患者さんがその後どう暮らすかまでの介入がなかなか難しかったです。

研修期間の中で、いわきの在宅医療の先生が1人亡くなられてしまいフォローする先生が見つかっていない患者さんがいました。その患者さんが医療から外れてしまわないよう、かしま病院の医師や看護師の皆さんが、患者さんや家族へ「次の往診の先生はどうなっていますか?」とこれからのことを考えているのが印象的でした。

(広報)後輩である来年度の研修医へメッセージをお願いします。

(関口医師)かしま病院は職員の方すべてがとてもアットホームですごく温かく迎えてくださいました。

 私は内科ですが、外科やマイナー科志望の方など色々な進路を持っているかと思うので、総合診療の外来をたくさんやるのは大変かもしれません…。ですが、自分のやりたい希望を極力最大限に汲んでくれる指導医の方々が多いので、やりたいことを一つでも見つけて研修を行うと自信が付くと思います。

私も超音波をやりたいという目標を持って少し自信がついたので、1つのことをトライしてやってみるいい機会なのではないかと思います。

■いわきでの生活について

(広報)関口先生はいわきでの生活はいかがでしたか?

(関口医師)いわきに来るのは初めてでした。山が近くに見えるのがすごく気持ちよくて、風とかも…空気がおいしいのかもしれませんね。

(広報)休憩時間や仕事終わり、お休みの日はどう過ごされていましたか?

(関口医師)休憩時間は、控室で他院の研修医や医学生の方と交流したりしました。

同じ時期に実習に来ていた学生さんたちと一緒に焼肉屋さんに行ったり、いわき駅付近のおいしいご飯を食べに行ったりしました。

(広報)そうなのですね。いわきでの生活も楽しんでいただけて良かったです!

関口先生、当院の研修インタビューにご対応いただきありがとうございました!

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