研修医へインタビューVol.46 東京慈恵会医科大学付属病院 様 前田 佑京医師

令和5年4月より2か月間研修を行いました、東京慈恵会医科大学付属病院の前田 佑京先生の感想をご紹介します。

 2023年4月から5月の間地域医療研修としてかしま病院で研修をさせていただいた、東京慈恵会医科大学附属病院臨床研修医2年目の前田佑京と申します。

 2ヶ月間いわきに住み、医療スタッフの一員として地域医療に携わらせていただき、たくさんのことを学ばせていただきました。

 今回研修にあたりいわき市には初めて足を踏み入れました。東北に来ることも初めての私にとっては不安もありましたが、先生方や医療スタッフの方々どのかたも接しやすく、すぐに慣れることができました。

 兵庫県出身で高校・大学時代は岡山県の倉敷市というのどかな地域で過ごしました。現在は東京都で研修医として生活をしています。東京都と地方の岡山やいわきの医療が患者像が違うことはもちろんですが、学生時代経験した岡山の医療といわきの医療は医療体制など、全く異なるものであったのが印象的でした。都市部や地方といった違いだけではなくその土地それぞれの医療ニーズや課題点があり、それを理解し医療を実践することが地域医療にとって大切なのだと感じました。

近隣の保育園での健診。健診後は子供たちと一緒に遊びました!


 地域医療を学ぶにあたってはいとちプロジェクトの活動にも参加させていただきました。地域のさまざまな方と地域について、地域医療についてディスカッションする中で特に印象的だったのは関西から見学に来ていた20代の企業の方の意見でした。その方は自分のような若い世代はそもそも病気をしなければ病院自体に馴染みがないという意見でした。私はそれまで目の前の患者さんを地域の方々とどのようにサポートするかという視点で考えていました。しかし地域の健康を守っていくとう視点で考えれば若い世代や病院に来る機会の少ない住民のかたを医療に繋げ、健康指導を行うことも地域医療だと気付きました。

 4月には近くのお祭りに参加し、地域の方々の健康相談などもさせていただきました。いとちプロジェクトで学んだ地域と医療の関わりを持つことのお手伝いをさせて頂くことができました。

 研修ではかしま病院やみちや内科で初診外来や再診外来も経験させていただきました。不慣れな部分もあり、迷うことやミスをする事もありましたが、先生方が親身になって相談にのり、指導してくださりやり切ることができました。自分で診断や処方を行った患者さんを外来でフォローし経過を見る事もでき、良くなりましたという患者さんの一言にとてもやりがいを感じました。

 プライベートでもいわきで充実した生活を送ることができました。ハワイアンズや温泉で癒されたり、新鮮で美味しいものをたくさん堪能できました。個人的には趣味のキャンプをいわきの美味しい食材やお酒を持参してできたことがとても楽しかったです。

 地域研修での研修を糧にこれからも精進して参りたいと思います。

最後にはなりますが2ヶ月間ご指導くださった、先生方やスタッフの方々、患者さんやいわきの方々に感謝申し上げます。

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