研修医へインタビュー Vol.43  東京慈恵会医科大学付属病院 様 行木 彩乃医師

今回は、2月より研修を行いました、東京慈恵会医科大学付属病院の行木 彩乃先生の感想をご紹介します。

 この度、2023年2月から3月までかしま病院で地域医療研修をしました、東京慈恵会医科大学附属病院臨床研修医2年目の行木彩乃と申します。
 2か月間の地域医療研修は毎日が新しい発見と驚きの連続であり、とても充実した研修生活を過ごさせていただきました。

 私は普段は東京都の大学病院で研修生活を送っており、また関東地方出身、関東育ちで関東から出たことがない身でありました。このためいわき市に来るのも初めてであり、地域医療にも触れたことのない人生を送ってきましたので、慣れない間は患者さんはこの医療に何を求めてきているのか、どうしてほしいのかという要望、要求に対して応えていくことが難しく、日々もどかしさを感じておりました。その中で自分は病気を診ているだけであり、その患者さんの個々のバックグラウンドを理解しようとする姿勢があまりに足りていなかったことを痛感しました。外来ごとに自分の言い方や診療の仕方の改善点をフィードバックしていただき、日々の診療に生かそうと努力し、また家庭医塾にも参加させていただき、実際の症例に対してディスカッションし、検討を重ね、患者中心の医療を実践するという自分の中にはなかった視点や考え方を学ばせていただきました。

 また、いとちプロジェクトのグループワークにも参加する機会をいただきました。患者さんではないその地域住民の方々や、学生と一緒に地元について、医療について、理想の地域医療について実際にディスカッションするという経験は初めてでした。患者サイドからの理想の医療機関に関して実際に話を聞けたことは大変新鮮であり、地域医療においては、地域住民とのコミュニケーションが非常に重要であることを学びました。病気や症状についての説明や治療方法のアドバイスを行う際に、地域の方々との信頼関係を築くことは不可欠であり、また、地域の方々の生活習慣や文化的背景を理解することで、より適切な医療を提供できることを実感いたしました。

 今回かしま病院で研修の機会をいただけましたことは今後の医師人生の中で一生の財産になると確信しております。来年度よりは専攻医として研鑽を積んでいきますが、感謝の心を忘れず、何事にも誠心誠意取り組み、精進して参りたいと思います。
 最後になりますが、先生方はじめ他のスタッフの方々、地域の方々にも大変お世話になりました。この場をお借りして心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

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