研修医へインタビュー Vol.35

今回は、10月24日から1か月間研修を行いました、いわき市医療センターの藤田詞音梨先生の感想をご紹介します。

 私は、かしま病院の総合診療科で1か月研修させていただきました。

 細やかなカリキュラムを組んで下さり、新患外来、再診外来、救急、在宅医療、訪問診療、健診、予防接種など限られた1か月という期間の中で多くの経験をさせていただきました。医療センターでの研修では治療適応のある疾患の患者さんが入院し、治療を行い、急性期を過ぎれば退院やリハビリ施設への転院に進むという流れを多くみてきて、疾患、治療に重点的に関わってきました。患者さんがその後どのように生きていくか、どのような最期を迎えているかについて考える機会は少なかったように思います。

 特に印象に残っているのは、今回訪問診療では多くの施設にお伺いし、施設での暮らしを初めてみました。施設内の高齢者はいろんな方がいましたが、自宅での生活は難しいけれど、サポートを受けながら、できる部分は機能を低下させないようになるべく自分で行いながら、尊厳のある暮らしをしていました。そのような生活を見守る形で医療の面から支え、尊厳のある最後を迎えるお手伝いをするというような側面もあり、治療以外にも患者背景を含めて、患者さんが生まれてから死ぬまでの全体をサポートするという、患者さんに寄り添い広い視点で考えられる医師になりたいと改めて感じる機会になりました。また、先生方は皆優しく、多くのことをご指導していただけました。

 今回の経験や知識を生かして、広い視野を持った、患者さんに寄り添った医師を目指して精進し、将来福島の医療に貢献していきたいと思っております。

 1か月間ありがとうございました。

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