研修医へインタビュー Vol.29

今回は、6月から2か月間研修しました、東京慈恵会医科大学付属病院の渡邊莉子先生の感想をご紹介します。

 2ヶ月間の実習は非常に充実しており、新たな発見の連続でした。はじめに、大変熱心にご指導いただいた先生方、右も左もわからない私を嫌な顔ひとつせずサポートくださったスタッフの皆様、そして、たくさんの経験をくださった地域の患者様方に深く御礼申し上げます。

 普段都内の大学病院で研修をしている身として、地域密着型のかしま病院での2ヶ月間で強く印象に残った2点を申し上げます。

 1つ目は、病気だけでなく患者さんそのものを診るという姿勢を強く感じた点です。検査結果に基づいた標準治療の適応だけでなく、その患者さんの生活環境やADL、経済的状況などを考慮した上での最適な、まさにオーダーメイドの医療の提供を目の当たりにしました。

 そして2つ目に、はじめて一般外来にて診療するという経験をさせていただきました。フォローアップ外来で前任者から引き継いだ一期一会の患者さんとは、毎回が初対面という特殊な条件下で、患者さんと心を通わせるにはどうすべきか試行錯誤の日々でした。また、初診外来でお会いし、そこから何度かお顔を合わせた患者さんとは、医学的な情報交換だけでなく、その方が地域でどのように生き、生活しているか思いを馳せながら診療にあたらせていただきました。毎回反省を感じつつも、「まだ次の外来は先生に会えますか」など大変嬉しいお言葉をいただくこともでき、医師人生2年目の私の心に刻まれた経験となりました。

  今後まだまだ長い医師人生、かしま病院での経験を忘れず歩んで参りたい所存です。 最後に、繰り返しとなりますが、2ヶ月間心よりありがとうございました。

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